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2014年3月29日 (土)

めまい

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中医学ではめまいを次のように考えています。

眩暈の、「眩」は目がくらむこと
     「暈」は頭がフラフラすること
この2つは同時に現れることが多いので「眩暈」と総称しています。

 眩暈には、目を閉じてすぐに落ち着くものから
立っていることもできず、吐き気を伴ってしまう場合や昏倒することもあります。

 漢方では、発生原因を大きく4タイプに分けて考え、
症状の特徴、起こり、体質等から治療薬を選択します。

<タイプ1>
 
眩暈に伴う症状として、頭痛、耳鳴り、イライラ、不眠、多夢などで
漢方表現では「肝陽上亢(かんようじょうこう)タイプ」と呼びます。

 原因の多くは、ストレス、疲労の蓄積です。
 
 治療法としては、興奮している「肝」を安定させ沈ませる「滋陰平肝潜陽(じいんへいかんせんよう)」という治法を使います。

 代表処方としては、抑肝散 ・釣藤散(併六味地黄丸) ・七物降下湯 ・天麻釣藤鈎
 
 このタイプの養生方法としては、なるべく早い時間に睡眠をとるようにしてハイキングや散歩、美術館巡りなどの自然や芸術に触れると良いでしょう。

<タイプ2>
 動くと悪化し、疲労によってさらに悪化するタイプ。

 体質的特徴としては、血色が悪く、心配性、動悸や睡眠障害を伴うことが多く、虚弱体質の傾向にあります。
 
 原因は、栄養不良の状態が長く続いてしまったり、心身の疲労の蓄積、食欲の減退、胃腸の働きの失調、月経期に起こりやすい方もいます。

 治療法としては、陰血を補い、脳にエネルギーをしっかり与える 「気陰双補(きいんそうほ)」という治療法を用います

 代表的な処方として ・帰脾湯 ・十全大補湯 ・婦宝当帰膠

 このタイプの養生としては、気血を養えるような食材の 山芋、ナツメ、レンコン、ホウレンソウ、クコの実、小豆、キンシンサイ など鍋料理や田舎煮などがよいでしょう。

<タイプ3>
 高齢者に現れるめまいで、<タイプ1>と同様な症状を 伴うことが多く、耳鳴り、目のかすみ、腰痛、泌尿器障害 などが加わります。

 原因としては、五臓の「腎」の機能低下のため。 「補腎(ほじん)」という治療法を用いますが、 体質的に「冷えやすい」タイプと「ほてりやすい」タイプに 分かれますので、治療薬もそれぞれ分けて使用します。

 「冷え」タイプの代表処方 ・右帰丸 ・八味丸(金匱腎気丸)
 「ほてり」タイプの代表処方 ・左帰丸 ・六味丸 ・知柏地黄丸 ・杞菊地黄丸

 養生法としては、身体をしっかり動かしていくことで、 ラジオ体操やヨガ、太極拳などで身体をほぐしましょう。

<タイプ4>
 
はげしい回転性のめまいを起こしている場合に多いタイプで、 酷い場合には吐き気を伴います。

 原因は、「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれる「水(すい)」の 濁ったものが原因となります。
その為、むくみ、頭重、疲労倦怠感、下痢、消化不良 などが伴いやすいです。

 治療法は「化痰熄風(かたんそくふう)」「健脾利水(けんぴりすい)」 で、濁った「湿」を除くことと、それを作らせない様にしていくことです。

 代表処方は ・半夏白朮天麻湯 ・温胆湯 ・苓桂朮甘湯

 養生法としては、湿気の多い環境での生活ならば湿気対策を胃腸が冷えやすいならば、冷飲冷食を控え、身体(特に胃腸)をしっかり温めることです。
 日頃から、「生姜」を利用して見ましょう。

 大きく4つのタイプをご紹介いたしましたが、これらが複合して発生している場合もあるため 漢方に精通した薬局で十分相談して調合してもらいましょう。

みなみ野漢方薬局
042-638-8860
mail@minamino-kanpou.com
http://www.minamino-kanpou.com

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