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2014年4月25日 (金)

皮膚病治療の漢方薬その1

皮膚病治療の漢方薬は、その症状や体質に合わせて使用しますが、良く使用される漢方処方についてご紹介いたします。

中医学では、皮膚病を「風邪」「湿邪」「熱邪」「燥邪」に分類し
更に「風湿邪」「風熱邪」「湿熱邪」「風湿熱邪」

また、「血熱」「おけつ」「気滞」「痰湿」などが関連した病態まで様々な種類があります。

はじめにご紹介するのは「熱」に関しての漢方薬です。

「熱邪」による皮膚病の特徴として
・患部が暑く感じる(冷やすと楽)
・痛みを感じることもある
・赤みが強い
・皮膚表面がつっぱている
・酷くなるとジュクジュクする
・ストレスや生活習慣の変化で悪化しやすい
・便秘体質である
などがあげられます。

「熱邪」に対する代表的な漢方薬は「清熱剤」で
・清熱瀉火
・清熱解毒
・清熱涼血
・清熱利湿
と使い分けます。

清熱瀉火の代表処方は「白虎湯」
ほてりや熱を取り除く働きに優れ、熱による渇きを止めます。
応用として熱中症、糖尿病症状の口渇などにも使用します。

「竜胆潟肝湯」
清熱瀉火の分類にされていますが、清熱利湿として実際に使用している処方です。
下焦の熱を取り除く働きと肝熱(ストレスや肝機能低下などによる熱)を取り除く働きがあります。

清熱解毒の代表処方は「黄連解毒湯」
苦味3兄弟と私は呼んでいますが、黄連・黄芩・黄柏の3種類と
苦味姉さんの「山梔子」の4つの生薬で構成され
とにかく苦みのある処方ですが、「湿熱」「血熱」にも使用できるため先ほどの白虎湯と組み合わせることが多いです。

「温清飲」
これは、黄連解毒湯に四物湯を加えたものですが、熱症状と乾燥や血虚の両方がある場合に使用します。この処方を基礎として、柴胡清肝湯・荊芥連翹湯といった処方があり、病状や体質により使い分けを行います。

清熱涼血剤の代表的な処方は「犀角地黄湯」ですが、私は使用したことがなく(犀角が手に入りません。以前にワシントン条約で取引が禁止されています)
その為、代替えとしてイスクラ産業さんから販売されている「涼血清営顆粒」を使用します。

最後に「清熱利湿」ですが、
コチラは、先ほど清熱瀉火で挙げた「竜胆潟肝湯」を使用します。

熱や赤みを抑える処方だけでも、その使い分けは幅広く、全身的状態から総合的な判断が必要になります。

皮膚病治療は、漢方療法が特に優れていると感じます。改善される方が多く、20年間ステロイドを使用していた方が3カ月漢方薬を服用して完治した方もいます。

症状の変化は、早い方もいれば遅い方、変動が激しい方と色々です。生活習慣のアドバイスをさせていただきながら一緒に皮ふ病を改善しましょう!!

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