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2015年9月

2015年9月28日 (月)

不眠症改善のための漢方治療

 明るい時間には仕事や勉強、趣味や遊びで様々な行動をして
夜になると休むと言うのはごく自然なリズムです。

 睡眠は、本能行為の一つで疲れた身体や精神を休め、エネルギーを補給します。
そのため、脳は常に高度な情報処理を発揮できるのです。

 眠りには、一般的に良く知られているレム睡眠とノンレム睡眠の2種類があります。

・「レム睡眠」は身体は眠っているが脳が目覚めている睡眠(夢をみます)
・「ノンレム睡眠」は身体も脳も眠っている睡眠(深い睡眠、居眠り)

 レムはRapid Eye Movementの略で、レム睡眠は眠っていても眼(Eye)が
迅速に(Rapid)動いている(Movement)状態で、身体は眠っていても
脳は覚醒時に近い状態で働いているのです。
健康的な睡眠のリズムはレム睡眠とノンレム睡眠を交互に4~5回繰り返します。

 不眠症のメカニズムは西洋医学では、
 脳の大脳辺縁系の領域に分布する情動(不安、恐れ、喜び等の感情)を支配している
情動神経系に何らかのストレスが作用して興奮させるために、
目覚めている状態である覚醒を支配する覚醒神経系が刺激を受けて、覚醒活動
が優位になった状態であると説明します。

・情動系の興奮  → 覚醒系の興奮  → 催眠系の抑制

 通常は情動系の興奮が起こりすぎるとそれを抑制する働きのもの(GABA)が
活躍してなんとか催眠を邪魔しないように調整していますが、
不眠症になると、この抑制する働きが低下してしまうために、興奮を鎮めることが
できず催眠状態に入っていくことができないのです。

 睡眠薬は主に、情動系の興奮を抑えて睡眠を誘導していくもの、情動系・覚醒系・
中枢神経全般を抑えていくものなどに分けられます。

 さて、本題の不眠症の漢方治療についてですが、
漢方での不眠の原因も西洋医学と近い考えで、
・興奮性(陽)の働きが強くて睡眠を邪魔する
・抑制系(陰)の働きの低下によって睡眠を邪魔する
この2つの原因が考えられています。

 一過性の睡眠障害の場合
例えば、旅行前や遠足前に興奮して眠れない場合や日中興奮しすぎて
その興奮が冷めない場合は「陽」の働きが強すぎるため、
「陽」を抑える治療が適しています。

 しかし、睡眠障害が続いている場合には、多くの場合
抑制系である「陰」の働きが低下しているために発生していますので。
「陰」を補う治療が適しています。

 「陰」を補うとは具体的に、「血」を補うことでその方法は様々で、
・補血剤(血を作るための材料を補う)
・血を巡らせる活血剤(血の滞りによって働きが弱まっている場合)
・血の生成を高めていく健脾剤(食欲不振や体力低下など血を作る力がない)
・温める(冷えることによって血の運行が妨げられている)温裏虚寒剤
・気の巡りを良くする(気の滞りにより血の運行が妨げられている)理気剤
など他にも様々な方法があります。

 漢方治療は、無理に興奮を抑えて睡眠を誘導するのではなく、
本来、自然現象であるリズムを呼び起こしたり、バランスを整えることによって
睡眠障害を改善していきます。

 睡眠障害の改善は、現代病の一つ「うつ病」の改善にはとても大切です。
・ちょっと最近眠れなくなってきたな
・睡眠リズムが悪い
・いくら寝ても寝足りない
・全然寝なくても大丈夫
などありましたら、本格的な睡眠障害になる前に改善しておきましょう。

みなみ野漢方薬局では、一人ひとりの病状や体質・生活習慣など
詳しくカウンセリングを行い、身体の本来の働きをひきだす漢方薬を
オリジナル調合しています。
お気軽にご相談ください。

2015年9月11日 (金)

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、皮膚病の一つで
ウミがたまった膿疱が手のひらや足の裏に数多く現れ、
良くなったり悪くなったりを繰り返すものです。
かゆみや痛み・ほてりなどの症状があり、見た目にも
辛い病状です。

アトピー性皮膚炎やニキビなどに漢方薬がよく効くことは
有名ですが、掌蹠膿疱症も漢方薬が非常に有効なのです。

当店のお客様で
70代女性
足裏と手のひらに皮疹の症状があり、特に足裏は
皮膚表面は硬く、足裏全体的に赤く熱を持ち、
皮膚を押すと水枕を押しているような感じで、
内側に水(湿)が停滞していました。

過去にも何度か同じような症状が現れ
その時も漢方薬で治療をされていました。

胃腸の弱い体質でしたので、湿邪の発生原因を脾胃と
考え、健脾薬の煎じ薬を服用していただきました。

2週間後、新しい水疱ができなくなったが、
手足のほてりが強く、足裏の赤みも全く変化がありませんでした。

その後、湿熱を除くための煎じ薬に変更し様子を見ました。
ほてりや赤みは減少したのですが、胃腸の具合が悪くなり、
胃腸のお薬と湿熱を除くお薬を交互に飲んでいただくようにいたしました。

一進一退を何度か繰り返し、処方内容も色々と見直していきましたが
最終的に、一番初めに交互に服用していた漢方薬にもどして
しばらく様子を見ることにしたら、徐々に良くなってきて、
毎回症状がよくなるのが楽しみになる位になりました。

先日、症状を確認した時には、90%位は足裏の皮膚が
正常になって押しても湿邪が停滞している感じがありませんでした。
あと少しでゴールが見えてきたのでまた次症状を見るのが
楽しみになります。

皮膚病は一進一退を繰り返しながら良くなっていきますので、
これからも一緒に治る喜びを感じて皆様の相談を
続けていきたいと考えています。

みなみ野漢方薬局
八王子市西片倉2-12-12-102
042-638-8860
毎週水曜・第一日曜定休

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