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皮ふ病

2016年9月 8日 (木)

原因不明の皮膚病

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8月初めに受けた、80歳代 女性の皮膚相談の改善!!

40年前より原因不明の皮膚炎を肩・首周りに発症
いつも、病院の塗り薬で対応していた。

昨年12月にふたたび発症し、いつものように皮膚科より処方された
塗り薬を使用していたが良くならず、逆に悪化してきてしまっている。

かゆみにより、睡眠障害・うつ傾向になってしまい非常につらいと言っていました。

症状の特徴として、乾燥性皮膚・患部の発熱・腫れ、水疱や膿疱などはなく
とにかく”かゆみ”が強い。

皮膚科による塗り薬は、抗真菌薬+ステロイド軟膏の混合
2回ほど内容を変更したが変化なし。

坐骨神経痛とうつ傾向があるということで、
整形外科より加味帰脾湯と牛車腎気丸を処方してもらい服用中。

体調の悩みでは、下肢の浮腫が強く、指で押すと凹み、元に戻るのに
時間がかかる。

とにかく”かゆみ”がなくなれば助かるという相談でした。

当店で、漢方の煎じ薬を服用していただくこととなり、
処方していただいた、漢方薬の2種類は同時に服用できないので
お休みしていただくことにした。

漢方の診断では、「風湿熱の皮膚湿疹」で
浮腫が強かったため、
祛風よりも利湿を優先し、清熱解毒薬と共に1週間処方

(服用1週間目)
かゆみが少し減少・患部のほてり・膨張感も少し減少
下肢浮腫は変わらず
同一処方 1週間

(服用2週間目)
かゆみ前回と同じ、しかし症状の範囲せまくなってきている
夏場のため、外気温が高くなるとかゆみも強くなる

祛風化湿・清熱解毒へ処方変更

(服用3週間目)
ほてり・下肢浮腫共に減少
同一処方

(服用4週間目)
外気温が低下したためか、かゆみがだいぶ楽になってきた。
同一処方

(服用5週間目)
とても調子よく、かゆみは始めて相談に来た時を10とすると
現在は”1”でとても楽になった。

皮膚がよくなると、今度は坐骨神経痛、下肢のしびれが気になる

坐骨神経痛用の漢方薬に変えて1週間処方
途中で、かゆみが再発するようであれば中止して相談に来るように指導。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

皮膚病は、どうしても皮膚表面で発症している病気のため
外部から改善(塗り薬)しようとしてしまいますが、
虫さされや外傷といった明らかな外部からの原因であれば
皮膚表面の問題のため外用薬対応が必要ですが、

このケースも、その他の皮膚炎も原因は体質であり
体内の問題のため、身体の内側から改善することが
治療の近道となります。

西洋治療をしていても治りが悪い。
塗り薬を止めると再発。

といった場合には、漢方薬治療が改善策となることがあります。
お気軽にご相談ください。

2015年9月11日 (金)

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、皮膚病の一つで
ウミがたまった膿疱が手のひらや足の裏に数多く現れ、
良くなったり悪くなったりを繰り返すものです。
かゆみや痛み・ほてりなどの症状があり、見た目にも
辛い病状です。

アトピー性皮膚炎やニキビなどに漢方薬がよく効くことは
有名ですが、掌蹠膿疱症も漢方薬が非常に有効なのです。

当店のお客様で
70代女性
足裏と手のひらに皮疹の症状があり、特に足裏は
皮膚表面は硬く、足裏全体的に赤く熱を持ち、
皮膚を押すと水枕を押しているような感じで、
内側に水(湿)が停滞していました。

過去にも何度か同じような症状が現れ
その時も漢方薬で治療をされていました。

胃腸の弱い体質でしたので、湿邪の発生原因を脾胃と
考え、健脾薬の煎じ薬を服用していただきました。

2週間後、新しい水疱ができなくなったが、
手足のほてりが強く、足裏の赤みも全く変化がありませんでした。

その後、湿熱を除くための煎じ薬に変更し様子を見ました。
ほてりや赤みは減少したのですが、胃腸の具合が悪くなり、
胃腸のお薬と湿熱を除くお薬を交互に飲んでいただくようにいたしました。

一進一退を何度か繰り返し、処方内容も色々と見直していきましたが
最終的に、一番初めに交互に服用していた漢方薬にもどして
しばらく様子を見ることにしたら、徐々に良くなってきて、
毎回症状がよくなるのが楽しみになる位になりました。

先日、症状を確認した時には、90%位は足裏の皮膚が
正常になって押しても湿邪が停滞している感じがありませんでした。
あと少しでゴールが見えてきたのでまた次症状を見るのが
楽しみになります。

皮膚病は一進一退を繰り返しながら良くなっていきますので、
これからも一緒に治る喜びを感じて皆様の相談を
続けていきたいと考えています。

みなみ野漢方薬局
八王子市西片倉2-12-12-102
042-638-8860
毎週水曜・第一日曜定休

2014年4月25日 (金)

皮膚病治療の漢方薬その1

皮膚病治療の漢方薬は、その症状や体質に合わせて使用しますが、良く使用される漢方処方についてご紹介いたします。

中医学では、皮膚病を「風邪」「湿邪」「熱邪」「燥邪」に分類し
更に「風湿邪」「風熱邪」「湿熱邪」「風湿熱邪」

また、「血熱」「おけつ」「気滞」「痰湿」などが関連した病態まで様々な種類があります。

はじめにご紹介するのは「熱」に関しての漢方薬です。

「熱邪」による皮膚病の特徴として
・患部が暑く感じる(冷やすと楽)
・痛みを感じることもある
・赤みが強い
・皮膚表面がつっぱている
・酷くなるとジュクジュクする
・ストレスや生活習慣の変化で悪化しやすい
・便秘体質である
などがあげられます。

「熱邪」に対する代表的な漢方薬は「清熱剤」で
・清熱瀉火
・清熱解毒
・清熱涼血
・清熱利湿
と使い分けます。

清熱瀉火の代表処方は「白虎湯」
ほてりや熱を取り除く働きに優れ、熱による渇きを止めます。
応用として熱中症、糖尿病症状の口渇などにも使用します。

「竜胆潟肝湯」
清熱瀉火の分類にされていますが、清熱利湿として実際に使用している処方です。
下焦の熱を取り除く働きと肝熱(ストレスや肝機能低下などによる熱)を取り除く働きがあります。

清熱解毒の代表処方は「黄連解毒湯」
苦味3兄弟と私は呼んでいますが、黄連・黄芩・黄柏の3種類と
苦味姉さんの「山梔子」の4つの生薬で構成され
とにかく苦みのある処方ですが、「湿熱」「血熱」にも使用できるため先ほどの白虎湯と組み合わせることが多いです。

「温清飲」
これは、黄連解毒湯に四物湯を加えたものですが、熱症状と乾燥や血虚の両方がある場合に使用します。この処方を基礎として、柴胡清肝湯・荊芥連翹湯といった処方があり、病状や体質により使い分けを行います。

清熱涼血剤の代表的な処方は「犀角地黄湯」ですが、私は使用したことがなく(犀角が手に入りません。以前にワシントン条約で取引が禁止されています)
その為、代替えとしてイスクラ産業さんから販売されている「涼血清営顆粒」を使用します。

最後に「清熱利湿」ですが、
コチラは、先ほど清熱瀉火で挙げた「竜胆潟肝湯」を使用します。

熱や赤みを抑える処方だけでも、その使い分けは幅広く、全身的状態から総合的な判断が必要になります。

皮膚病治療は、漢方療法が特に優れていると感じます。改善される方が多く、20年間ステロイドを使用していた方が3カ月漢方薬を服用して完治した方もいます。

症状の変化は、早い方もいれば遅い方、変動が激しい方と色々です。生活習慣のアドバイスをさせていただきながら一緒に皮ふ病を改善しましょう!!

2014年4月22日 (火)

皮膚病の漢方治療

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 皮膚病は「瘡瘍(そうよう)」と総称され、外科疾患の一つとして扱われてきました。
皮膚病治療に限らず漢方治療で最も大切なことは、見た目の症状だけの診断ではなく、症状の特徴と全身的な状態を総合的に判断して治療をする随証治療です。

 それは『内に病あれば、必ず外にあらわれる』と中医学では考えますので、皮膚病を表面的な病状としてではなく、全身的な病態であると認識しているのです。

 皮膚病を起こす原因は主に3つ
①内因(体質素因・精神的素因)
②外因(生活素因・自然素因)
③物理的産物(気滞・血お・痰飲・水腫)

 そして、「外因は内因を通じてはじめて発現する」とされているため、外因は単なるきっかけにすぎず内因が根本的な病変の原因と考えますので、病邪の除去と共に病状をくり返させないためにも体質(内因)改善が必要になります。

 皮膚病を慢性化させてしまう要素には、「風邪」「湿邪」「燥邪」「熱邪」が原因と考え、それぞれのあらわす症状の特徴からどの病邪が原因しているのかを判断します。

 漢方での皮膚病治療は、即効性を求めることが難しい疾患でもありますが、体質を整えることと病邪をしっかり把握して取り除くことにより、軽快することができます。

 ご相談に来られる多くのお客様が「ステロイド」と言う言葉に対して過敏に反応をされています。体にいいものではありませんが、それを使用する意義もあることをしっかりと理解することも大切です。

 当店では、皮ふ病とはどういったものなのか、どのようにして改善するべきなのかについて、個々の病状・体質に合わせてしっかりご説明し正しい知識でしっかりした漢方治療を行っております。お気軽にご相談ください。

2014年2月25日 (火)

皮ふ病の漢方入浴剤

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日本人はお風呂が大好き!!
温泉ブームもあり、温泉街は賑やかですね

温泉には、単純泉、硫黄泉、炭酸水素塩泉など
様々な種類があり、それぞれ効能も違います。

漢方にも、生薬を入浴剤として使われ、
神経痛・リウマチ・皮ふ病などの治療に効果があります。

皮ふ病に使用される生薬は、
・桃の葉
・枇杷葉
・地黄
・当帰
・艾葉
・陳皮
などなど、他にもたくさん使用され

メーカーさんからは、漢方入浴剤として
生薬の袋を販売している所もあります。

当店で、皮ふ病の方にお勧めしている生薬は
・枇杷葉
・地黄
・当帰
・ヨモギ
です。

使い分けとしては
・皮ふの炎症が激しい場合には「枇杷葉」
・乾燥肌の場合には「地黄」「当帰」「ヨモギ」
を基本として
症状に合わせて配合を考えます。

特に、子供の皮ふ病には漢方薬の服用が困難なため
漢方入浴剤はとても効果があります。

漢方入浴剤を試してみたい方はお気軽にご相談ください。

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みなみ野漢方薬局
東京都八王子市西片倉2-12-12
電話相談;042-638-8860
メール相談;mail@minamino-kanpou.com
ホームページ;http://www.minamino-kanpou.com/