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血管力

2015年6月25日 (木)

動脈硬化とは

 血管力が低下している状態、それは動脈硬化を引き起こしているか、
その状態になろうとしている状態といえます。

 動脈硬化は、高血圧・高血糖・高悪玉コレステロールなどにより
血管の壁が厚く、硬くなって弾力を失い、プラークと呼ばれるものが増えます。

 プラークはもろいので、傷ついたところに血小板などが集まり、
血栓の原因にもなります。

 この状態をそのまま放置しておくと
・脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)
・心臓病(狭心症・心筋梗塞)
・大動脈瘤
・末梢動脈疾患
これらは、身体の麻痺などの後遺症、寝たきり、突然死にもなります。

 健康診断で異常がなくても、突然に脳卒中や心筋梗塞などに襲われる
こともあります。血管力は年齢とともに低下してくるものです。

 これまで動脈硬化は進行する一方だと思われていましたが、
改善する方法があることがわかってきたのです。

 それが、血管力を高める、血管若返り法なのです。
一つは前回ご紹介した、漢方の活血化瘀法(血瘀(瘀血)について
それと、生活養生を組み合わせることで、衰えた血管を若返らせるのです。


その1;血管を柔らかくする
     身体が硬い人は血管も硬くなっています。
     毎日、ストレッチを行って身体の柔軟性を高めましょう。

その2;血管マッサージ
     動脈の内側には血管内皮細胞と呼ばれる細胞の膜があり
     この血管内皮細胞から分泌されるNO(一酸化窒素)は
     血管を広げ・血流を良くし・血圧を下げ・動脈硬化を予防する
     といった働きがあります。
     動脈を刺激するとこの物質の分泌が増えるので、手首や足首
     の動脈を刺激してマッサージしてみましょう。
     血圧測定器で圧迫することも刺激になりますので、
     血圧が高めの方は、朝晩2回血圧測定目的と共に
     血管刺激運動として血圧測定を行いましょう。

その3;血糖の上昇を抑える。
     高血糖の状態は血管を弱くしてしまいます。血糖値が上昇しにくく
     することで血管への負担を減らしましょう。
     具体的には、食事の際に、食物繊維の多い野菜を一番初めに
     しっかり摂ることです。
     最低限でも、コンビニで売っている野菜パックの量は摂りましょう。
     過食を防ぐこともできますし、ダイエットにもなります。

その4;THE 禁煙
     動脈硬化のリスク要因は、
     1位 喫煙
     2位 高血圧
     3位 脂質代謝異常
     4位 高血糖
     その他 肥満
     となっています。
     喫煙は、ニコチン依存症と呼ばれていますが、
     喫煙していた私から言わせると(禁煙歴10数年、喫煙歴10数年)
     タバコの味や匂い・煙に対しての依存でしょうね。
     ニコチン依存症であれば、タバコの種類は何でもよいはずですが
     現在タバコの種類はどれくらいありますか、
     タバコを吸っている方はいつも同じ銘柄のものを好んで
     吸っていませんか?
     禁煙のコツは、その必要にどれだけ迫っているかが成功のカギ
     となります。また、まわりの方の温かい協力がそれに加えて必要となります。
     禁煙を頑張っている人や考えている方が近くにいたら、身近な人たちで
     精いっぱい応援してあげましょう!!
     1日・2日止められているだけでも素晴らしいことです。
     応援してあげて下さい!!

血管の内側は、見ることができません。
血管の健康状態(血管力)を知るには、頚動脈エコー検査と呼ばれる、
首の動脈に超音波を当てて、動脈の状態を調べる方法です。
近所の医師に相談してそこで調べられるか、調べられる所を紹介してもらいましょう。

それで健康だったら、その状態を維持するために努力して下さい。
もし、プラークが見つかるようならば、改善のための努力をいたしましょう。

血管は、年齢とともに必ず衰えます。
がん以外の死因は血管力の低下が原因です。

今日からでも、血管の健康を考えましょう!!

2015年6月22日 (月)

血瘀(瘀血)について

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 血瘀(瘀血)とは、血が脈管内に停滞して巡りが悪くなったり
滞ったりした状態のことで、更に血管力が低下している状態と言えます。

 血瘀が発生すると、顔色が悪くなったり、目の下のクマ、肌質の低下、
固定的で刺すような痛みなどの症状が表れます。

 ※血とは※
 血は中医学的な表現で血液と言う意味と血の持つ働き(潤す・
 温める・循環させる)の意味を含めて”血”と呼んでいます。

 血瘀は、それ自体が病因になるため、血瘀によって発生する
病態は様々であり、すべての病気は血瘀が関係しているとも言われます。

 この血瘀を改善させる方法を「活血化瘀法(かっけつかおほう)」と
言い、その為に使用する処方を「活血化瘀剤(かっけつかおざい)」
それに使用される主生薬のことを、「活血化瘀薬(かっけつかおやく)」
と言います。

 「活血化瘀薬」と呼ばれる生薬は
センキュウ・延胡索(えんごさく)・降香・うこん・姜黄・三稜・ガジュツ・
蘇木・毛冬青・丹参・益母草・沢蘭・馬鞭草・牛膝・鶏血藤・王不留行・
月季花・絲瓜絡・桃仁・紅花・五霊脂・劉寄奴・凌霄花・急性子・血竭・
乳香・没薬・穿山甲・乾漆・水蛭・しゃ虫・虻虫

・センキュウは、釣りの時のまき餌の中に含めたり、盆栽に使用されたりします。
・うこんは、知っている方も多いと思います。
・ガジュツも以前ブームになったことがありますが、世界遺産の屋久島で 
 採取できる生薬で有名な胃薬の主成分です。
・丹参は、イスクラ冠元顆粒の主成分
・桃仁は、モモの種
・五霊脂はむささびなどの糞
・穿山甲はアリクイに似ていますが、うろこのようなものがありそれを使用します。
 (これも以前、ニュースになったことを覚えています。絶滅の恐れがあるので
 売買の取引がワシントン条約で禁止されています。)
・水蛭は、血を吸う”ヒル”のことです。ヒルの唾液には”ヒルジン”と呼ばれる
 血液の凝固を抑制する物質が含まれています。
・しゃ虫は、我が家では「G」と呼んで嫌われ者です。
 ですが、お酒につけて使用するといって、以前整体の先生が購入されました。
 (しゃ虫は通常、お店にはありません。必要な場合は、お取り寄せになります)

 次に、代表処方についてですが、
・血府逐瘀湯:月経痛など婦人科系に関する血瘀改善の代表処方です。
・冠心Ⅱ号方:イスクラ冠元顆粒は、冠心Ⅱ号方を基に作られた中成薬。
         不整脈を持っている私も毎日服用しています。
・芎帰調血飲第一加減
・桃核承気湯
・桂枝茯苓丸:一番良く効く処方だと思います。目標は血府逐瘀湯と変わりませんが
        血府逐瘀湯は、血虚を伴っている場合に使用します。
・牛膝散:桂枝茯苓丸の使用目標でありかつ、痛みの症状が強い場合
・折衝飲:牛膝散に更に活血化瘀の効能を強くしたもの

 血瘀の状態を改善するのであれば上記の処方を使用すればよいのですが、
血瘀はあくまでも結果であり根本的な原因は、他にあるため
上記の処方と共に原因を改善する漢方薬の併用が必要な場合があります。

 血瘀を改善することによって、血液循環が改善され
それに伴って血管の柔軟性が回復し、血管力の向上につながります。

 漢方薬は、問診(カウンセリング)がとても重要であります。
効能効果だけをみて処方を選んで服用すると、思わぬ副作用が
現れることもありますので、カウンセリングが充実している
薬局・薬店で相談したうえで漢方薬を購入しましょう。

 次回は、血管力を高める生活法・養生法などをお話します。

人は血管と共に老いる
血管力とは何だ?

2015年6月20日 (土)

血管力とは何だ?

A03

血瘀の改善と血管力との関係についてご説明する前に、
血管の働きについてご説明します。

前回もご紹介したとおり、血管は
・動脈
・静脈
・毛細血管
に大別されます。

動脈は、心臓の左心室から送り出された酸素や栄養分を含む動脈血を
全身に運ぶ血管で、円形状で心臓からでて腹部まで伸びている太い血管
の大動脈、頭部や手足へ血液を運ぶ中動脈、各内臓へ血液を運ぶ
中動脈、小動脈、細動脈へとつながっています。

一方、静脈は楕円形で動脈よりも薄く、腕や足の静脈で、直径が1mm以上
のものには、血液の逆流を防ぐための弁が付いています。
(頭や胴体の静脈にはありません)

毛細血管は、直径が100分の1mmという細さの血管で、心臓の4つの弁や
軟骨組織や目の角膜、水晶体を除いてからだのあらゆる部分に網の目状に
分布していて、酸素や栄養分を各細胞に配り、代わりに二酸化炭素や老廃物
を受け取ります。

血液が全身を流れる仕組みは
動脈と静脈では全く異なっているのです。

動脈は厚く伸縮性と弾力性に富んでいるのが特徴です。
(このことが後に説明する血管力と深く関わっています。)

動脈は血液が送られて膨らむと、次の瞬間に縮むといった、
筋肉の収縮・弛緩の繰り返しによって血液を先へ先へと送り出し
ているのです。

一方の静脈は、自ら収縮して血液を送り出す力はないので、
ふくらはぎや腕を動かした時の筋肉の収縮や弛緩と逆流を防ぐ
静脈弁によって、心臓へと押し上げられます。

血管の構造と働き、血液の流れを知っていただいたところで
血管力とは何だ?というお話になります。

血管力が高いとは、
「血管の中を流れる血液を、スムーズに流すための、
弾力性・柔軟性に優れている血管の状態」

のことです。

血管力が低い状態は、血管が硬く柔軟性がない状態です。

加齢とともに弾力性は失われてしまいますが、
血管の柔軟性を損なっているだけでなく血管の内側が盛り上がり
血液の流れる通り道が狭くなって血液が滞る状態の
「動脈硬化」
は生死に関わる重大な疾患と言えます。

しかし、硬くなった血管でも、改善することができるのです。

それが活血化瘀法(かっけつかおほう)と呼ばれる
漢方治療の考えで、血瘀状態の改善により
血液循環がよくなり、徐々に血管の老化・硬化が改善されていきます。

漢方的な表現をすると
血管力が低い状態は、
「血瘀が見られる状態かそれに近い状態である」
と言うことができます。

「血瘀を改善すれば血管力は高くなる!!」

血流改善が血管力を高めて、血管の老化を防ぐことが
ご理解いただけたかと思います。

次回は、血管力を高める”活血化瘀法”について
お話いたします。

人は血管と共に老いる

2015年6月19日 (金)

人は血管と共に老いる

「人は血管と共に老いる」
これは19世紀の内科医、ウィリアム・オスラーが残した名言のひとつ

・老化とは何か?
・血管と老化と関係あるの?
・血管の老化を遅らせると寿命が延びる? 
・「血管力」って何?

といったことに関して漢方医学や漢方薬との関係について
数回に分けてご紹介していきます。

まずは、基本的な血管についてのお話です。
Chikyuu
血管の全長は、地球2周半の距離と同じ約10万Kmあります。
血管の種類を大別すると
・動脈
・静脈
・毛細血管
動脈は、心臓の左心室から送り出された酸素や栄養分を含む動脈血
を全身に運ぶ血管
静脈は、心臓から全身に送られた血液が、毛細血管で酸素や栄養分
と引き換えに二酸化炭素や老廃物を受け取り、心臓にもどってくるときの血管

健康を意識している方は血液サラサラな状態がよいことを良く知っていますが、
血液を運ぶ血管が丈夫かどうかについては意外と意識していないと思います。

血液がサラサラ流れていることはとても重要なことですが、
血管の健康状態は、それ以上に重要であることを是非知っていただきたい。

中医学では、「血瘀(けつお)」という状態があります。

これは「血の循環の停滞」や「血管外に滲出した血液」を指しています。
この「血瘀(一般的には瘀血ともいいます)」によって引き起こされる状態は、
・痛み
・出血、あざ
・しこり、血腫

この状態自体が病状の結果でもありますが、血瘀自体が他の病気の
原因ともなるため、血瘀が見られるときにはしっかり改善することが
大切なのです。

血瘀が関係している疾患の代表的例は

神経痛・月経痛・胸痛・三叉神経痛・肩こり・頭痛
不正出血・あざ・眼底出血
動脈硬化・狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・心不全
胃潰瘍・不眠症・自律神経失調症・更年期障害
アトピー性皮膚炎・アレルギー・月経不順・不妊症
などさまざまな疾患が血瘀と関係しています。

この血瘀を改善させるための処方を、活血化瘀剤と言いますが、
これは、血液循環を改善させることによって、血液がスムーズに
流れるようにすることと同時に、血管の健康状態を改善してくれるのです。

血管がしなやかで血液をスムーズに流すことができる血管の健康状態を
「血管力(けっかんりょく)」があると言います。

血瘀を改善することがなぜ血管力を向上させることにつながるのでしょうか。
次回はそのことについてご紹介させていただきます。

みなみ野漢方薬局では「血管力」についてのリーフレット・小冊子等を
無料で配布していますので、お気軽にご来店ください。

みなみ野漢方薬局
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042-638-8860
薬剤師・相談員 松田哲男